濱松獺祭書屋

正岡子規に魅せられて・・・ 「十七文字」+「写真」の可能性を探る。
さて、ここ濱松で華ひらくか・・ カメラ片手に今日も行く。

遠雷の去りて浮かぶはひかり堂

仙台空港から、レンタカーで東北道へ入る。
車載温度計は40度。
東北とは思えない気温だ。
向かうは、 奥州藤原家三代の栄華の象徴

「平泉中尊寺」

12世紀のはじめに奥州藤原氏初代清衡公によって
大規模な堂塔の造営が行われる。
三代100年、みちのくは争いのない平泉の世紀。
奥州の王と言われる所以。

表参道の月見坂を登る。
左右の樹齢100年以上の老杉が空気を変えてゆく。
江戸時代、仙台伊達藩の植樹だそうだ。
参道を挟み、左右にお堂が並ぶ。

「金色堂」

イメージは・・
杉林の間から、まばゆい金色を放つ御堂。
現実は、無味無臭なコンクリに護られていた。
風雪から護るのだがら当然の配慮だな。
薄暗いガラス張りの中、ライトアップされた
その輝きに、何度もため息が出る。



鎌倉幕府が同様の考えで建てた旧覆堂もあり
松尾芭蕉、伊達政宗、明治天皇は
薄暗い覆堂内で、金色堂を参拝したのだ。

お堂の横の句碑
「五月雨の振り残してや光堂」 芭蕉

昭和天皇の御製
「みちのくの昔の力しのびつつ
  まばゆきまでの金色堂に佇つ」


・遠雷や息を潜めるひかり堂
・遠雷やため息ひとつひかり堂
・遠雷の去りて浮かぶはひかり堂


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