濱松獺祭書屋

「茶臼山高原」

この地域で一番早い紅葉。
東名三ヶ日JCTから引佐方面へ。
鳳来湖から山道に入る約一時間半。

鳳来湖を越えると気温がぐっと下がる。
車窓から入ってくる風も冷たさを増す12度。
緑一色だった山々は、黄色が増え
そして赤が増える。

午前11時に茶臼山高原に到着。
メインの駐車場にすんなりと入る。
ざっと見渡すと池の周りとリフト前に少々・・
山頂手前に数本の紅葉。
圧倒的な紅葉というわけではなさそうだ。

リフトに乗ると久々の感覚が襲ってきた。
高所恐怖症の気はないが足がすくみ
自然と深く座り直す。
下を横切る車道脇の紅葉は今日一だが
数秒で通り過ぎて行く。

茶臼山・・標高1415m 愛知県最高峰。
冬はスキー、浜松からは一番近いゲレンデとなる。
山頂に紅葉はなく山々の色づきは、これからのようだ。




一旦降りたが
車道脇の紅葉が気になり、一人ゲレンデを登り迂回する。

「秋燃ゆる」

通る車はスピードを緩めるも
駐車はできないので
後ろ髪引かれるように通り過ぎてゆく。
紅葉の下にもぐり込みと
赤・黄・青・・吸い込まれそうだ。

帰り道・・
西陽が山あいを照らす。くねる山道に
木洩れ陽を受け、一段と輝く紅葉。
車を止めるわけにも眺めるわけにもいかぬ。
カメラはスタンバイできているのに・・。

「あぁ、歯痒いばかりだ」

・茶臼山リフトの下の初紅葉
・リフト下燃ゆる秋の茶臼山
・すくむ足眼下を過ぎし紅葉かな
・歯痒さや燃ゆる秋の車窓かな