濱松獺祭書屋

正岡子規に魅せられて・・・ 「十七文字」+「写真」の可能性を探る。
さて、ここ濱松で華ひらくか・・ カメラ片手に今日も行く。

茶ごときという勿れかな敬老の日


「CRAFT BREW TEA」

ボトルに高千穂って日本酒? お茶ミュージアムなのに?
・香駿(富士)・きらり31(串間)・松寿(種子島)
¥3,000〜¥5,000クラス。
ワイングラスでお茶を楽しむ。
・・・私の知らない世界だ。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」

夏休み後の三連休。
残暑でなく真夏日・・。

2018年3月に開館。
吹き寄せ壁のモダンな博物館。
お茶の歴史、文化、産業、製法の遍歴。
茶摘みに茶揉み体験のほか、茶の淹れかた等々。

お茶の原産地は中国雲南省。
インド、中東、ヨーロッパへと喫茶文化が広がった。
「茶」の語源、製法が気候文化により、独自に変化してゆくのが興味深い。
イギリスでは1日に5回の「TEA−TIME」があるくらい根付いている。
その昔、イギリスと植民地のアメリカの間で起こったボストン茶会事件などは
お茶の利権をめぐる事件で、アメリカ独立戦争の転機となったと評された。
お茶ごときと言う勿れだ。日本は1,200年前、遣唐使として渡った折に入ってきたようだ。

お茶という飲み物・・
特段絶賛する旨さがあるわけでもなく
どこに魅力があるのだろうか。

「天然の健康飲料」

鎌倉の栄西(臨済宗の祖)は
中国は宋で流行っていた粉末の茶を紹介しているのだが
いの一番に「健康と長寿」と謳っている。
製法や、お茶の淹れかた・・
その後、日本では「茶道」という哲学までに発展した。

ちょうどお昼を過ぎたので
併設されているカフェレストラン丸尾原で昼飯。

「TEA豚の熟成肉厚ステーキ重(静岡山葵おろし味)」

お箸でほぐせるほど柔らかい豚肉。
緑茶を飲んで育っているらしい。
食後、満腹をこなすために隣接の日本庭園を散歩。
大井川を見下ろす壁外には、茶摘み体験用と思われる茶畑が
こぢんまりと列をなしていた。
富士山が見えないのは残念だ。

「大井川蓬莱橋」

博物館に飾ってあった蓬莱橋の絵を思い出し向かう。
牧之原台地に広がる茶畑をくだりながら、大井川を渡り島田市側の土手を南下。

明治の時代、牧之原台地の開拓農民らが出資し、自らの目的のために造られた橋。
この開拓農民は、明治維新で徳川慶喜とともに落ちのびた幕臣たち、職を失った武士である。
そしてお茶の開拓事業を支えたのが勝海舟だ。
橋長897m、幅員2.7mの木造橋は世界にも例がなく
平成23年に 「世界一の長さを誇る木造歩道橋」 としてギネスブックに認定されている。

渡り始めは、大井川の景観と木造独特の軋みに声を上げていた嫁さん。
橋の半分ほどで意気消沈。完全な運動不足だろう。
最後の気力で展望台の階段を登り鐘を鳴らす。
帰りは、足の痛みに耐えながらの行軍となった。



・茶ごときという勿れかな敬老の日
・鐘三つ蓬莱橋の残暑かな
・空高き大地を仰ぐ大井川


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