合いの手の童連なる秋祭り
晴れ渡る神奈月の三連休の初日。
野太い掛け声の後、笛と太鼓が続く。
「秋祭り」
ここ1ヶ月、
毎夜のごとく練習を重ね迎えた本番。
我が子供達が参加したのは、もう十年も前の話。
今は部屋から耳で感じている。
子供達が引き回す屋台は、
町内をくまなく練り歩く。
農耕の収穫を感謝する祭りであり、
未来の宝である子供達の声にほっこり。
宵闇に提灯へ明かりが灯る夜の部は、
掛け声にも熱が帯びる祭のクライマックスだ。
この別世界への参加を許された子供達、
怖いもの見たさの興奮を味わっているだろう。
この年に一度の祭りにケチをつける
罰当たりな大人が現れたのは、
いつの頃だろうか。
・秋晴れへ笛や太鼓の響きかな
・合いの手の童連なる秋祭り
・遠ざかる幾重の提灯秋の月
・祭の夜童もいまだ嬉々の声
・夜も更けて嬉々の童や秋祭り
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