世話を焼く所狭しの熱帯夜

鯨波

2023年07月17日 23:00

「初日」

海の日三連休を利用して
息子の下宿先へ家族で遊びに出かける。
午後3時・・
だぼだぼの服にボサボサの頭、気だるさ100%寝起きの180㎝男。
強烈な日差しに色褪せ感が強い。

「売れない芸人か!」

嫁さんのチェックが入る。
洗面所、トイレ、風呂場にシンク・・
悲鳴炸裂、文句ダラダラなのに
なぜか嬉しそうにテキパキと世話を焼く。

晩飯後、夜の名古屋、大須へ。
午後8時の商店街は、半分シャッター街と化しており閑散。
嫁さんは、メイドカフェの踊る影に興味津々。
あれを子供の前ではできぬぞ。
万松寺通りを抜けて、招き猫公園で酷暑にギブアップ。
帰りは東仁王門を通り、大須観音大提灯を拝見し下宿に戻る。

「二日目」

朝8時・・
知多半島へ車を走らせる。

「中部国際空港」

目的はフライト・オブ・ドリームズ。
ボーイング787初号機が展示されている。
食事エリアは、ボーイング社創業のシアトルがテーマだ。
第一ターミナルへ移動し、展望デッキで現役組を見学。

「三日目」

午後から仕事をやっつけるため、朝一でモーニング。
ノリタケの森に併設されているイオンモールへ。

「¥1000-」

モーニングの値段じゃないぞ。
近場で喫茶店を探さんと。
500円でお腹いっぱいは過去の話なのだろうか。
てんこ盛りモーニング発祥の名古屋が懐かしい。

「ノリタケの森」

近代陶業発祥の地。
一枚のディナー皿から始まった歴史。
1904年と言えば、日露戦争が始まった年だ。
赤煉瓦と初夏の青空とメタセコイヤの濃い緑。
名古屋駅側に、こんな閑静な場所があるとは・・・



・差入れの先は汗だく男顔
・酷暑日の大須の文字へ世音かな
・差し入れのボルネード目玉の親父
・下宿先文句の止まぬ夏の峰
・世話を焼く所狭しの熱帯夜

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