初夏–小満–蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
ピロピロピロピロ・・・
雲雀が鳴いている。
草むらなのか、はるか上空なのか
雲雀鳴けども姿無し。
今日は雨予報だったが晴れた。
良いことだ。
「綿菓子」
ザラメを入れると、何処からともなく
糸の様な綿飴が舞い始める。
急いで割り箸で絡めとるのだが・・
そんな雲が絡み合っていた。
突如、鳴き主の雲雀が空から
パラシュート降下の様に降りてきた。
よく通る声とその体の小ささに驚く。
しかし天敵にアピールし放題だな。
家康の幼少期
今川、いや織田側だったか・・
人質して窮屈な生活を強いられていた
竹千代の観察眼としての挿話を思い出した。
雲雀は、巣を守るために
少し離れたところに降りるのだが
飛び立つ時は忘れるらしい。
飛び立つ所を探せば巣が見つかる。
逆だったかな。
・初夏の空雲雀鳴けども姿なく
・小満や綿飴如く雲絡み
・雲雀鳴く竹千代想う夏の空